公開日:2025.9.30
更新日:2025.9.30
さくらんぼの旬と品種|佐藤錦など人気ブランドを解説
赤色でかわいらしい見た目と、みずみずしく甘酸っぱい味が魅力のさくらんぼ。小ぶりで食べやすく、トッピングにもできるなど、何かと便利な果物です。
見た目の美しさから、ギフトとしても人気のさくらんぼですが、さまざまな品種があるため、どれを選べば良いのか悩んでしまうもの。
この記事では、さくらんぼの選び方や代表的な品種の特徴をご紹介します。
01.
さくらんぼの選び方の基礎知識
ギフトや自宅用にさくらんぼを購入するときは、次のポイントをチェックしておきましょう。
詰め方
さくらんぼの詰め方は、バラ詰め、手詰め、鏡詰めの3種類に分けられます。
バラ詰めは、紙の箱やプラスチック容器にさくらんぼをバラバラに入れる方法です。とはいえ、無造作にさくらんぼが詰められているわけではありません。
配送中に傷つくことがないように、丁寧に詰められています。自宅用におすすめです。
手詰めは大きさのそろったさくらんぼを箱の中にきれいに並べる方法です。職人が手作業で、ひとつひとつさくらんぼを詰めていきます。
見た目が美しく、贈答用に最適です。
鏡詰めは、色や大きさ、形の整ったさくらんぼを、隙間なく並べる方法です。品質の良いさくらんぼが選び抜かれており、他の詰め方に比べて高価な傾向にあります。
より特別な贈り物をしたい時は、鏡詰めのさくらんぼを選ぶのも良いでしょう。
産地と食べ頃
さくらんぼの産地や食べ頃も、選び方のポイントです。
国内の主な産地としては、山形県や北海道、山梨県などが有名です。中でも、山形県は日本国内の約70%もの収穫量を誇ります。
おいしいさくらんぼを選ぶ場合は、産地に注目してみてはいかがでしょうか。
また、さくらんぼの食べ頃も確認しておきましょう。さくらんぼが多く出回るのは春から夏にかけてですが、産地や品種、栽培方法などによって旬の時期が若干異なります。
例えば、山形県産のさくらんぼは6月上旬から出回り始めますが、気温が低い北海道産のさくらんぼは少し遅れて出荷量が多くなります。
産地や品種ごとの旬を知っておけば、その時期に適したさくらんぼを選びやすくなるでしょう。
サイズと等級
贈答品としてさくらんぼを用意する場合は、サイズや等級にも注目してみるのがおすすめです。
サクランボのサイズは、果実の直径をもとにMやL、2Lなどと基準が定められています。サイズが大きいものほど見栄えが良いので、Lサイズ以上を目安に用意するのがおすすめです。
また、さくらんぼの等級にも注意が必要です。例えば、山形県では粒の大きさや傷の有無など、複数の項目に分けて「特秀」「秀」「優」「良」といった形で等級を設けています。
贈答用のさくらんぼの場合は、「秀」や「特秀」に分類されるものを選ぶと良いでしょう。
02.
代表的なさくらんぼの品種
さくらんぼは、品種ごとに味や食感、旬の時期などが異なります。それぞれの個性を知っていれば、相手の好みに適したさくらんぼを選びやすくなるはずです。
数あるさくらんぼの中から、代表的な品種の特徴や旬をご紹介します。
佐藤錦(さとうにしき)
数あるさくらんぼの中でも人気・知名度ともに高い品種です。甘さと酸味のバランスが良く、ジューシーで上品な味わいをしています。鮮やかな色味で、見た目の美しさを楽しめるのも魅力です。
旬は6月中旬~7月上旬と短い期間ですが、ハウス栽培のものが5月から出回ることもあります。
紅さやか
紅さやかは、佐藤錦とセネカという品種を交配して作られました。熟すと、皮は深紅に染まります。強い甘みの中に程よい酸味も感じられる、バランスの取れた味わいが魅力です。
果汁も多く含まれていて、ジューシーさを楽しむこともできます。
皮だけでなく、果肉も赤いため、デザートに添える用途にも適しています。
さくらんぼの中では早めに成熟する品種で、6月上旬~中旬頃が旬です。
紅秀峰(べにしゅうほう)
紅秀峰は、日持ちしないという佐藤錦のデメリットを補う目的で生産された品種です。佐藤錦よりも果肉が硬く、しっかりした歯ごたえを楽しめます。日持ちしやすい点もメリットです。
食感の良さと甘さと酸味のバランスの取れた味わいを楽しめます。
旬は6月下旬~7月の中旬頃です。
高砂(たかさご)
アメリカ原産の品種で、日本には明治時代に入ってきました。濃い色味が特徴で、小粒ながらたくさんの果汁が含まれています。柔らかめの食感で、ジューシーなさくらんぼが好きな方におすすめです。
他のさくらんぼに比べて糖度が低く酸っぱさを感じやすいため、甘い果物が苦手な方でも食べやすいでしょう。
ナポレオン
ヨーロッパでは古くから栽培されていた品種で、日本には明治時代に入ってきたとされています。
甘みと酸味のバランスが取れた、濃厚な味わいが特徴です。
他の品種に比べると酸味が強いので、甘すぎるものが苦手な方に適しています。
旬は6月~7月頃です。
月山錦(がっさんにしき)
一般的なさくらんぼは赤色をしていますが、月山錦は黄色く色づいているのが特徴です。大粒で果肉もしっかりしているので食べ応えがあります。
栽培が難しいうえに収穫量も少ないため、希少価値が高い品種です。特別なギフトにも適しています。
旬は6月下旬~7月上旬頃と、旬の時期もわずかな期間しかありません。
大将錦(たいしょうにしき)
大将錦(たいしょうにしき)は、山形県で偶然発見された品種です。果肉は硬く大粒で食べ応えがあります。甘みが強く、酸味は少ないので、食べやすい点も魅力です。
さくらんぼとしては日持ちしやすい品種なので、贈答品にも適しています。
晩生品種で、旬の時期は少し遅めの7月頃です。
南陽(なんよう)
ナポレオンから生まれた品種で、北海道を中心に栽培されています。大粒で果汁をたくさん含んだ、ジューシーな味わいが特徴です。
酸味が穏やかで、さっぱりとした甘みを感じられます。
旬は6月下旬~7月下旬頃で、お中元にもおすすめです。
紅てまり
山形県で誕生した品種で、佐藤錦から生まれました。鮮やかな赤色と大粒な実が魅力です。甘さと酸味のバランスが良く、シャキシャキした歯ごたえも楽しめます。
旬の時期はさくらんぼの中では遅めの7月頃です。日持ちしやすいため、お中元の贈り物にも適しています。
03.
さくらんぼの正しい保存方法は?
さくらんぼは日持ちしにくく、傷みやすい果物です。基本的には熟したものを収穫しているため、購入後はできるだけ早めに食べきると良いでしょう。
温度変化に弱いので、直射日光が当たらず風通しの良い室内で常温保存するのが基本です。冷えたさくらんぼを食べたい方は、食べる1時間ほど前に冷蔵庫に移しておきましょう。
クール便で届いたり、冷蔵状態で売られていたりしたさくらんぼに関しては、すぐに冷蔵庫に入れて問題ありません。当日中に食べきれないさくらんぼに関しても、冷蔵庫に移して保存するのがおすすめです。
冷蔵する際は、キッチンペーパーなどで実を包んだら、容器に入れて保存してください。
冷蔵した場合も、3日程度を目安に食べきることを心がけましょう。
より長期間保存したい時は、冷凍するのがおすすめです。表面の水気を拭き取ったら保存容器や保存袋に入れて、冷凍庫で保存します。
冷凍したさくらんぼを食べる時は、冷凍庫から取り出して半解凍の状態で食べると、シャーベットのようなシャリシャリした食感を楽しめます。
ただし、冷凍したさくらんぼは食感が変わってしまいます。基本的には、早めに食べきることを心がけましょう。
04.
さくらんぼは贈り物にも自分へのご褒美にも最適!
さくらんぼは、品種や旬、詰め方によって印象も味わいも大きく変わる果物です。
贈答用には見た目や品質にこだわる、自宅用には手軽さやコストパフォーマンスを重視するなど、目的に応じて選ぶことをおすすめします。
ご紹介した内容を参考に、旬の時期に合わせて好みに合った品種を選びましょう。
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