公開日:2025.12.23
更新日:2025.12.23
失敗しない「フラワーギフト」の選び方ガイド|シーン別のマナーから花言葉まで
お祝いやお礼、感謝の気持ちを伝える場面の定番ながら、受け取った相手に喜んでもらえる「フラワーギフト」。美しい見た目や花の香りは、言葉にならない自分の気持ちを伝えるうえでも役立ちます。
しかし、いざ花を贈ろうとすると「どれを選べば良いのかわからない」と迷ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、フラワーギフトの基本的な種類や、シーン別のマナー、知っておくと役立つ花言葉などをご紹介します。
01.
「フラワーギフト」の種類
フラワーギフトといっても、商品ごとに形状や花の状態などは大きく異なります。フラワーギフトは、種類ごとの違いを理解したうえで、相手に合ったものを選ぶことが大切です。
花束(ブーケ)
フラワーギフトと聞いて、多くの人が思い浮かべるのが花束(ブーケ)でしょう。切り花を束ねたもので、手渡した瞬間の華やかさとボリューム感はフラワーギフトの中でも随一。
送別会や発表会、プロポーズなど、渡す瞬間の演出を重視したい場面に適しています。
一方で、相手は受け取った後に自宅で花瓶に生け直すことになります。
持ち歩く時間が長い場合は、荷物になってしまう可能性がある点にも注意が必要です。
鉢植え
土に植えられた状態で贈るフラワーギフトです。「根付く」ことから、土地に根付いて成長・繁栄するという意味を持たせられます。
水やりや肥料といった毎日のお手入れが必要になるものの、切り花より長く楽しみやすい点も魅力です。
ガーデニングが好きな方や、オフィスや店舗の開設祝いなど、長く飾ってほしい場面に向いています。
フラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントは、吸水性のスポンジが入った容器に花を挿してデザインしたものです。花束とは異なり、受け取ったらそのまま好きな場所に飾れます。
お手入れの手間もかかりにくいため、相手の手を煩わせたくないシーンにおすすめです。
プリザーブドフラワー
特殊な加工によって、花の風合いを長期間楽しめるようにしたものがプリザーブドフラワーです。生花ではないので水やりは不要で、枯れる心配もありません。
「ずっと一緒に」「長生きして欲しい」などの意味を込められることから、結婚祝いや還暦祝い、母の日といったお祝い事のプレゼントに適しています。
一方で、生花を贈るのが基本のお供えには不向きです。長持ちすることが「病気が長く続く」ことに通じるため、退院祝いなどで贈るのも控えましょう。
観葉植物
葉や幹を楽しむ観葉植物を、フラワーギフトにするのもおすすめです。お部屋のインテリアとして扱いやすく、リラックス効果も期待できます。
育てやすいものが多いため、お手入れの手間がかからない点も魅力です。
02.
【シーン別】フラワーギフトの選び方のマナー
フラワーギフトは、贈るシーンによって使い分けると、相手に自分の気持ちを伝えやすくなります。
どのようなシーンで、どんな花が適しているのかをご紹介するので、選ぶ際の参考にしてみてください。
誕生日
誕生日に贈るフラワーギフトは、相手の好みを優先しましょう。好きな色や好きな花を知っている場合は、それをメインにするのがおすすめです。
何を選べば良いか迷った時は、相手の誕生花を選ぶのも良いでしょう。生まれた月にちなんだ花を用意すれば、「自分のために選んでくれた」という特別感を演出できます。
親しい友人や家族であれば、マナーにとらわれすぎず、好みのものを選んでも問題ありません。
結婚祝い
結婚祝いのフラワーギフトには、サムシングブルー(青いものを持つと幸せになるという言い伝え)にちなんだ青い花や純白の花、明るく華やかな色合いの花が好まれます。
シンプル過ぎるものは寂しいイメージになってしまうので、避けた方が良いでしょう。
新居にそのまま飾れるフラワーアレンジメントやプリザーブドフラワーも人気です。
渡すタイミングは、新婚旅行から帰ってきた後など、相手が落ち着いている時期を選びましょう。
荷物になったり、式場のバランスが崩れたりする可能性があるため、結婚式当日に持参または式場に配送するのは避けることをおすすめします。
出産祝い
出産を終えたばかりの時期は、育児に追われて忙しい日々を過ごしている可能性が高いです。
花瓶に生け直したり、毎日お手入れをしたりする必要がある生花よりも、お手入れが簡単なものを選びましょう。
香りが強い花や花粉が多い花、トゲ・毒を持つ花などは避けてください。
贈るタイミングは、退院して自宅に戻り、生活が少し落ち着いた産後1週間から1ヶ月の間が目安です。事前に、相手が里帰りをしていないか確認しておくと、受け取れなかったなどのトラブルを防げます。
引っ越し/新築祝い
赤色は「火事」を連想させるため、新築祝いでは避けるのがマナーです。赤をどうしても入れたい場合は、他の色と混ぜてアクセント程度に留めましょう。
引っ越し直後は片付けで忙しい可能性があるため、すぐに飾れるフラワーアレンジメントが適しています。
観葉植物や鉢植えも人気ですが、相手の部屋の広さやインテリアの好みが分からない場合は注意が必要です。
発表会
ピアノやバレエなどの発表会では、ステージ映えする華やかな花束が定番です。写真撮影の際にも、花束があると絵になります。
出演者へのねぎらいの意味を込めて、見栄えの良い大きめの花束を選ぶのも良いですが、持ち帰る際の手間も考慮すると親切です。
楽屋への差し入れであれば、花瓶のいらないアレンジメントだと手間がかかりません。
お見舞い
「根付く」が「寝付く」につながるため、お見舞い目的では鉢植えを贈るのは控えるのがマナーです。
他にも、「死・苦」の語呂合わせになる「シクラメン」や、葬儀のイメージが強い「菊」、花首が落ちる「ツバキ」などは縁起が悪いとされています。
血を連想させるため、赤色が濃い花も控えた方が良いでしょう。同室の患者さんの迷惑になるため、香りが強い花も適していません。
そのまま置ける小ぶりなアレンジメントだと、花瓶などを用意する必要がないため便利です。
また、病院によっては生花の持ち込みが禁止されている可能性があります。事前に確認しておくと安心です。
お悔み/お供え
故人を偲ぶ花は、四十九日までは白を基調とした「白上がり」にするのが基本です。四十九日を過ぎてからは、薄いピンクや紫、青などを取り入れても問題ありません。
バラはトゲが「殺生」を連想させるためお供えには不向きですが、故人がバラを好きだった場合などは、トゲを取り除いてから供えることもあります。
地域や宗教によってマナーが異なるため、不安な場合は白中心のフラワーギフトを選ぶの
03.
フラワーギフト選びに役立つ! 花言葉の意味や本数のマナー
どの花を選べばよいか迷ったとき、最後の決め手となるのが「花言葉」です。花に込められた意味を知ることで、ギフトに深みとストーリーを持たせることができます。
代表的な花言葉
フラワーギフト選びで迷った時は、花言葉を参考にするのもおすすめです。代表的な花と花言葉をご紹介するので、フラワーギフト選びの参考にしてみてください。
バラ:愛、美
ガーベラ:希望
カスミソウ:感謝、無垢の愛情
コチョウラン:尊敬
カーネーション:無垢の愛情
ひまわり:あなただけを見ている など
諸説あるものの、ネガティブな意味の花言葉を持つ花もあります。
例えば、黄色のバラは「嫉妬」、マリーゴールドは「絶望」などという意味を持つとされています。
そのような花を選ぶ時は、「明るい色で元気が出そうだから選びました」など、選んだ理由を添えてプレゼントすると安心です。
花の本数にマナーはある?
偶数本の花は「割れ(別れ)」をイメージさせるため、お祝いのシーンでは避けた方が良いとされています。
複数の花が使われている花束やアレンジメントでそこまで気にする必要はありませんが、1種類の花だけ使った花束などは、奇数で仕上げてもらうと良いでしょう。
また、バラは本数ごとに意味が込められているため、それを踏まえて本数を決めるのもおすすめです。
1本:運命の人
3本:愛しています
12本:私の妻になってください
108本:結婚してください など
04.
フラワーギフトは通販で購入するのもおすすめ
フラワーギフトは直接手渡しするのが基本のマナーですが、近年は通販(オンラインショップ)を利用して贈る方法も一般的になってきました。
通販には、店頭購入にはない多くのメリットがあります。
1つ目が、相手に持ち帰りの負担をかけない点です。花束や鉢植えは意外と重く、外出先で渡されるとかさばってしまいます。相手の家に直接送れば、持ち帰りの手間をかけずに相手にギフトを贈ることが可能です。
2つ目が、24時間いつでも選べる点です。焦ることなく、予算や花言葉、色など、希望の条件に合わせて商品を比較できます。
また、メッセージカードやのし対応、住所を知らなくても贈れる「ソーシャルギフト」など、便利な機能が充実している点も、オンラインならではのメリットです。
05.
マナーより大切なのは「相手を想う気持ち」
シーン別のマナーやタブーは、相手を不快にさせないために配慮したいものです。
とはいえ、フラワーギフトを贈る際に重要なのは「おめでとう」「ありがとう」「元気になってね」などといった、相手に対する素直な気持ちです。
形式にとらわれすぎるのではなく、相手のライフスタイルや好みに合わせて花を選べば、きっと喜んでもらえるでしょう。
イオン「失敗しない「フラワーギフト」の選び方ガイド|シーン別のマナーから花言葉まで」は、イオングループのイオンショップがお届けいたします。
企業情報はこちら

