公開日:2025.8.13
更新日:2025.8.13
柿の種類と旬の時期|栄養・保存方法・おすすめギフト
日本では古くから親しまれている柿。昔から栽培されているため、地域特有の品種もあるなど、非常に多くの種類があり、それぞれ特徴が異なります。柿を自分で食べたり、他の人に贈ったりする際は、柿の種類や旬の時期を知っておくと便利です。
ここでは、秋の代表的な味覚のひとつで、ギフトでも喜ばれる柿の豆知識をご紹介します。
01.
柿の旬は9月~11月
秋の味覚として知られていることからもわかるように、柿の旬は主に9月~11月頃にかけてです。旬を迎えた柿は甘みが強く、ジューシーさと柔らかな食感を楽しめます。
とはいえ、柿には1,000種類以上の品種があり、それぞれ旬が異なります。
例えば、早生品種の中には8月頃から収穫が始まるものもありますし、11月末~12月頃に旬を迎える品種もあります。
月によって出回る品種が異なるため、それぞれのおいしい時期を知っておくと役立つでしょう。
02.
栄養豊富なのも嬉しいポイント
旬を迎えた柿は、栄養が豊富に含まれているのも嬉しいポイントです。ビタミンCやβカロテン、カリウム、リコピン、食物繊維、ポリフェノール(タンニン)など、さまざまな栄養を含んでいます。
さまざまな効果が期待できるとされていて、「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど栄養豊富な柿。
寒さが厳しくなる季節においしく栄養補給をできる点も、柿の大きな魅力です。
03.
甘柿と渋柿は何が違う?
柿は、甘柿と渋柿に大きく分けられます。
甘柿は、熟すと渋みがなくなる品種です。甘柿はさらに、自然に渋みが抜ける完全甘柿と、種が入ると渋みが抜ける不完全甘柿に分けられます。
一方で、渋柿は熟しても渋みが残る品種です。こちらも、種が入っても渋みが残る完全渋柿と、種の周りだけ渋みが抜ける不完全渋柿に分けることができます。
渋柿は、アルコールや炭酸ガスで渋抜き処理をしたり、干し柿に加工したりしてから出荷されるのが一般的です。
甘柿も渋柿も、渋みの元である水溶性タンニンは含まれています。2つの違いはタンニンの種類です。甘柿は熟すとタンニンが不溶性に変化するため、渋みがなくなります。
一方で、渋柿は熟してもタンニンが水溶性から変化しません。そのため、処理を行いタンニンを不溶性に変化させることで、渋みを抜いています。
04.
代表的な柿の種類
柿には非常に多くの種類があり、それぞれ味わいや旬が異なります。代表的な品種や人気が高い品種の特徴や旬をご紹介するので、柿を選ぶ時の参考にしてみてください。
富有(甘柿)
富有(ふゆう)は、国内で最も多く栽培されている完全甘柿の代表品種です。果肉は柔らかく、強い甘みも楽しめます。
収穫時期は10月~12月頃と、旬は少し遅めです。貯蔵性に優れているので、年が明けてからも流通しています。
次郎(甘柿)
次郎は、コリコリとした歯ごたえと上品な甘さが特徴の完全甘柿です。硬めの歯ごたえなので、サラダに加えてもおいしく食べられます。
旬は10月~11月頃です。四角形に近い見た目をしているのも特徴です。
輝太郎(甘柿)
鳥取県が原産で、鳥取県出身の漫画家が生み出したキャラクターにちなんで輝太郎(きたろう)と命名されました。
大ぶりで、果汁もたっぷり含まれているのが魅力です。適度な歯ごたえと滑らかな舌触りを楽しめます。
早生品種で9月下旬と早い時期から収穫できますが、非常に甘みが強いのも特徴です。
筆柿(甘柿)
愛知県原産の不完全甘柿で、形が筆に似ていることから筆柿(ふでがき)と名づけられました。実は小ぶりですが皮が薄く、丸かじりすることもできます。
適度な歯ごたえと強い甘みを味わえる品種です。
9月~10月頃に旬を迎えます。
平核無柿(渋柿)
平核無柿(ひらたねなしがき)は、新潟県原産の不完全渋柿です。産地によって「おけさ柿」や「庄内柿」などと呼ばれることもあります。
実は柔らかく、果汁が豊富なのが特徴です。渋抜きが行いやすく、干し柿にしてもおいしく食べられます。名前のとおり種がなく、食べやすい点も魅力です。
10月~12月頃が旬になります。
愛宕柿(渋柿)
愛宕柿(あたごがき)は先端が少しとがった形が特徴的な、愛知県原産の完全渋柿です。渋抜きを済ませたものは、適度な甘さとサクサクした食感を楽しめます。
そのまま食べるだけでなく、サラダに加えてもよく合います。
晩生の品種で、旬は11月~12月頃です。
西条柿(渋柿)
西条柿(さいじょうがき)は、愛宕とは異なり、とろける食感と上品な甘みが魅力の完全渋柿です。丸い縦長で、4本の溝が入った形状も特徴として挙げられます。
日持ちしない品種で、生の果実の旬は10月から11月頃で、その後はあんぽ柿(硫黄で燻製した干し柿)などにしたものが流通します。
05.
おいしい柿の選び方
柿をおいしく食べるには、新鮮なものを選ぶことが大切です。店頭で柿を購入する際は、以下のポイントを確認しておきましょう。
・色ムラがなく、鮮やかなオレンジ色をしている
・表面に自然な光沢があり、傷がない
・ヘタがしっかりと実についていて、みずみずしさがある
・手に持った時に重みを感じる
黄緑色の部分が残っているものは、まだ熟していないため避けることをおすすめします。
また、実とヘタの間に隙間があるものも、味や食感に影響が出ている可能性があるため注意が必要です。
06.
柿のおいしさを保つ保存方法
自分で柿を買ったり、他人からいただいたりした後に気をつけたいのが、柿の保存方法です。場合によっては、すぐに傷んでしまったり、おいしさを損なったりする恐れがあるため、正しい方法で保存することを心がけましょう。
柿を保存する際のコツを、3つご紹介します。
乾燥を防ぐのがポイント
柿を保存する一番のポイントは、乾燥を防ぐことです。水で湿らせたキッチンペーパーなどでヘタの部分を覆ってからラップで包んだ柿を、ポリ袋に入れて冷蔵するだけで、1~2週間ほど保存することができます。
柿はヘタの部分から呼吸をしているので、ヘタを下にすることも重要です。呼吸をしにくくすることで、傷むのを防ぎやすくなります。
硬い柿は常温で追熟を
手に入れた柿がまだ熟しきっておらず、硬いこともあるでしょう。
そのような時は、風通しが良く直射日光の当たらない冷暗所で、常温保存するのがおすすめです。柿は追熟する果物なので、置いておくだけで自然と熟していきます。
ヘタを上にした状態でポリ袋の中に入れたり、リンゴと一緒に保存したりすると、柿の追熟が進みやすくなります。早く追熟させたい時は、試してみてはいかがでしょうか。
熟した柿は冷凍保存がおすすめ
完熟した柿をすぐに食べない時や、熟しきってしまった柿がある時は、丸ごと冷凍庫に入れて保存すると便利です。冷凍庫に入れておけば、1カ月ほど保存できます。
冷凍庫内の場所がない時は、適当な大きさにカットしても問題ありません。
1つずつラップに包んでから保存袋などに入れて、冷凍保存しましょう。
食べる時は、半解凍の状態でヘタを切り落とすと、シャーベットのように楽しむことができます。すりおろしてヨーグルトやサラダに加えたり、ミキサーにかけてスムージーにしたりしてもおいしく食べられます。
また、渋柿を長期保存したい方は干し柿を作ってみるのもおすすめです。皮をむいてから風通しの良い場所で数週間干して、オリジナルの干し柿作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
07.
秋の味覚でおいしく栄養補給を
柿は9月から11月頃に旬を迎える、秋の代表的な果物です。品種によって旬の時期や味わいが異なるので、さまざまな柿を食べ比べてみるのも良いでしょう。
また、上品な甘さを持ち栄養も豊富な柿は、贈り物にしても喜ばれるものです。その時期においしい柿を選んで、大切な方への贈り物にしてみてはいかがでしょうか。
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