公開日:2025.9.30
更新日:2025.9.30
みかんの旬と種類一覧|代表的な柑橘類の特徴は?
冬の果物の定番といえば、みかん(柑橘類)を思い浮かべる方が多いかもしれません。「こたつにみかん」という風景は、日本ならではの冬の風物詩のひとつです。
しかし、一口にみかんといっても非常に多くの品種があり、それぞれ旬も異なります。
自分用や贈答用にみかんを選ぶ時は、旬の時期や種類ごとの特徴も知っておくと便利です。
ここでは、代表的な柑橘類の旬の時期や特徴と、おいしさを長持ちさせる保存方法のコツをご紹介します。
01.
柑橘類とは
柑橘類(かんきつるい)は、ミカン科のカンキツ属やキンカン属、カラタチ属のいずれかに属する植物の総称です。国内だけでも数多く種類が生産されています。
基本的に、みかんやオレンジ、グレープフルーツ、レモンといった、柑橘類と聞いて想像する果物はほとんどカンキツ属に属しています。
みかんよりも小さな実のキンカンはキンカン属の果物です。
食用として用いられるのはこのカンキツ属とキンカン属の一部の果物で、カラタチ属は生食することはほとんどありません。
02.
代表的なみかん(柑橘)の特徴と旬
年間を通して販売されている柑橘類ですが、冬から春にかけて旬を迎える品種が多い傾向にあります。とはいえ、品種によって旬の時期も味わいもさまざま。異なる品種を楽しめるのも、柑橘類ならではの魅力といえるでしょう。
ここからは、代表的な柑橘類の品種と、それぞれの特徴をご紹介します。
温州みかん
一般的に「みかん」というと、この温州みかんのことを指します。皮がむきやすく、簡単に食べられるのが特徴です。
さまざまな品種が栽培されていて、収穫時期によって極早生や早生、中生、晩生と名前も変わります。
11月~12月頃が旬ですが、温室栽培されたハウスみかんは春から夏の時期も出回っています。
紅まどんな
愛媛県で栽培されているオリジナル品種で、ゼリーのような食感と強い甘みが特徴です。食べやすい品種で、贈答品としても人気を集めています。
12月頃に旬を迎えるため、お歳暮にもおすすめです。
伊予柑(いよかん)
愛媛県の旧名である「伊予の国」から名前がつけられました。愛媛県の特産品としても有名で、全国の収穫量のうち、約9割を愛媛県が占めています。
柑橘類ならではの爽やかな香りと、みずみずしい果肉、甘酸っぱい果汁が特徴です。
果汁が多く含まれているので、ジュースにしてもおいしく食べられます。
旬は1月~3月頃です。
ポンカン
アジア各地で栽培されている品種で、日本では愛媛県や高知県、鹿児島県などが主な産地として知られています。
ヘタが突き出て、お尻側がへこんだ見た目が特徴です。独特の香りと濃厚な甘みが楽しめます。
収穫は11月~12月頃から始まりますが、旬は1月~2月頃です。
せとか
栽培が難しく希少性の高い高級品種です。滑らかな食感や濃厚なコクと甘みを併せ持つことから、「柑橘の大トロ」と呼ばれることもあります。
多くが愛媛県で栽培されていて、2月~4月頃に旬を迎えます。
はるみ
温州みかんのように皮がむきやすく種もないため、非常に食べやすい品種です。果肉がしっかりしているため、プリプリとした食感を楽しめます。
栽培が難しいため、出回る量が少ない希少な品種です。
4月頃まで出回りますが、特においしく食べられるのは2月頃です。
たんかん
果肉が詰まっていて、食べ応えのある品種です。爽やかさと濃厚な甘みも楽しめます。温暖な地域で育つ品種で、日本では鹿児島県や沖縄県などが主な生産地として知られています。
旬は1月~3月頃で、特に2月は甘みが増しておいしく食べられます。
不知火(しらぬい)
でこぼこした皮と、大きく出っ張ったヘタ部分が特徴の品種です。ジューシーさと濃厚な甘みが特徴で、酸味や苦みは強くないので小さな子どもでも食べやすいでしょう。
見た目に反して皮がむきやすく、食べやすいのも魅力です。
一般的には「デコポン」という名前で有名ですが、不知火の中でも糖度や酸度などの条件をクリアした不知火だけがデコポンとして販売されます。
2月~4月頃が旬です。
八朔(はっさく)
シャキシャキとした歯ごたえと、甘さや酸味、苦みのバランスの取れた味わいをしています。皮や袋が厚いので、果肉だけ食べるのがおすすめです。
「八朔(旧暦の8月1日。現在の8月下旬から9月下旬)には食べられる」というのが名前の由来とされていますが、旬は2月~4月頃に迎えます。
日向夏(ひゅうがなつ)
主に宮崎県で栽培されている品種です。「土佐小夏」や「小夏みかん」、「ニューサマーオレンジ」など、生産地ごとに異なる名前で栽培されています。
他の柑橘類とは異なり、外皮の内側の白くふわふわした部分(アルベド)に甘みがあるため、むかずに果肉と一緒に食べるのがおすすめです。
種の有無は栽培方法によって異なり、ハウス栽培の日向夏は種がないものの、露地栽培の日向夏には種が含まれています。
旬の時期は4月~5月頃です。
甘夏(あまなつ)
正式には「川野夏橙(かわのなつだいだい)」という品種で、夏みかんから生まれました。シャキシャキした食感とさっぱりした甘さ、適度に混じったほろ苦さが特徴です。
酸味やほろ苦さがある品種なので、マーマレードにしたり、料理に使ったりしてもおいしく食べられます。
旬は2月~6月頃と、柑橘類の中でも比較的長めです。
スイートスプリング
温州みかんと八朔を交配して作られた品種で、八朔のような歯ごたえの良い果肉と、温州みかんのような甘みを持っています。収穫量が少なく、非常に希少な品種です。
12月頃は果皮が緑色をしていますが、中身はしっかり熟しており、甘みと爽やかな酸味を楽しめます。
1~2月頃の旬を迎えると、さらに濃厚な甘みを感じられます。
文旦(ぶんたん)
グレープフルーツのような大きく黄色い見た目が特徴の柑橘類です。東南アジアが原産で、国内では高知県が生産量の多くを占めています。
上品な香りや爽やかな甘みの中に感じる、かすかなほろ苦さが魅力です。
ハウス栽培のものは12月~1月に、露地栽培のものは2月~4月頃に旬を迎えます。
03.
みかんを長く楽しむ保存方法
みかんは比較的日持ちしやすい果物ですが、保存方法によっては早く傷んでしまうことがあります。長く楽しむために、保存のコツも覚えておきましょう。
一般的な温州みかんを例に、保存方法のポイントをご紹介します。
箱から出して常温保存が基本
柑橘類は、基本的には寒い時期に旬を迎える果物です。気温が低い冬場であれば常温保存できます。
また、段ボール箱の中に入れっぱなしにするのは避け、一度取り出して傷んでいるものがないかどうかを確認することもポイントです。
段ボールの中に入れっぱなしにしていると、カビが生えたり、他の柑橘類にカビが移ったりする原因になります。
特に、段ボール箱の下側に入っているみかんはカビが生えたりつぶれたりしやすい状態です。一度全て取り出して、つぶれたり、傷んだりしているものは分けておきましょう。
取り出した後は、ヘタを下にした状態で新聞紙などの上に置いて、風通しが良い場所で保管してください。
冷蔵保存のコツ
種類によって異なりますが、基本的には皮が厚い柑橘類ほど日持ちしやすく、皮が薄い柑橘類は傷みやすい傾向にあります。
皮が薄い柑橘類は、冷蔵庫内で保存するのも良いでしょう。
ただし、柑橘類は冷蔵庫内のように乾燥している環境が苦手です。全体をラップで包んだり、密閉できる袋に入れたりして、果物が乾燥しないように心がけましょう。
丸ごと冷蔵する際は、ヘタを下向きにしておくと鮮度を保ちやすくなります。
既に皮をむいている場合は、保存容器に入れて冷蔵保存するのがおすすめです。長時間置くと苦みや酸味が強くなることがあるため、できるだけ1日以内に食べきるようにしてください。
大量にある時は冷凍保存もおすすめ
大量に柑橘類がある時は、冷凍保存を活用するのもおすすめです。外皮をむいたり、1房ずつ小分けにしたりしてから冷凍すると、取り出してすぐに使えるので便利です。
ただし、冷凍すると香りが飛ぶ、甘みを感じにくくなる、食感が変わるなど、風味に影響が出てしまうことがあります。冷凍後も、できるだけすぐに食べきるようにしましょう。
04.
みかんの魅力をもっと楽しもう
みかんをはじめとする柑橘類は、品種ごとに異なる旬や味わいがあり、季節の移ろいとともにさまざまな楽しみ方ができます。贈り物としても喜ばれる果物だからこそ、選ぶ際には品種の特徴や旬の時期を知っておくことが大切です。
柑橘類の旬の時期や特徴を踏まえて、商品を選んでみてはいかがでしょうか。
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