公開日:2025.08.13
更新日:2025.08.13
お見舞いの正しいマナーとおすすめギフトの選び方
病気やけがで入院している時に知り合いが顔を見せてくれると、それだけでも元気が出るものです。一方で、病気やけがをしている時は普段よりもメンタルが不安定な状態な可能性があります。
ふとした言動が相手を傷つけてしまう場合もあるため、マナーを守ることを心がけましょう。
ここでは、お見舞いの時に心がけたいマナーや、ギフトの選び方をご紹介します。
01.
お見舞いに行く時の基本マナー
病院はあくまでも病気やけがをしている人が療養する場所です。入院している患者さんに配慮することが、お見舞いの基本になります。
患者さんや他のお見舞いに来ている方に迷惑をかけないように、お見舞いの際は以下のマナーを守りましょう。
病院の面会時間は厳守する
病院ごとに、面会時間や面会方法のルールは異なります。面会時間を守らないと、患者さんはもちろん、病院で働いている方にも迷惑がかかります。病院の面会時間を確認したうえで、受付を済ませてから面会を行ってください。
少人数かつ短時間で済ませる
患者さんの中には免疫力が下がっている方もいます。お見舞いに行くと、外部から細菌などを持ち込んでしまうかもしれません。
感染症予防のために、お見舞いは少人数で行うのが基本です。個人で行くか、多くても3人程度で向かうようにしましょう。
小さな子どもを連れて行くのはできるだけ控えて、どうしても連れて行く時は、病院内では静かにしておくように言い聞かせておくことが重要です。
相手が疲れてしまう可能性があるため、できるだけ短時間でお見舞いを済ませることもポイントです。長くても20分程度を目安にして、寝たきりの方であればさらに短時間で切り上げるようにします。
また、下痢や咳など、自分が体調を崩しているタイミングでお見舞いに行くのも避けてください。
かける言葉にも注意しよう
相手にかける言葉にも注意が必要です。「がんばって治してね」「早く良くなってね」といった励ましの言葉が、かえって相手にプレッシャーを与えることも考えられます。
「心細くない?」といった同情の言葉も避けてください。
「ゆっくり休んで」「お大事に」「元気そうで良かったよ」といった言葉にとどめましょう。
病院に向かうタイミングに注意
病院に向かうタイミングにも注意が必要です。例えば、入院直後や手術直後といったタイミングは、体調が優れなかったり、メンタルが不安定になったりしている可能性があります。
もちろん、面会が制限されている場合もお見舞いは控えた方が良いでしょう。
また、検査入院などの短期間の入院では、お見舞いがかえって相手の負担になることも考えられます。短期間の入院も、基本的にはお見舞いは控えるのがおすすめです。
02.
お見舞いで人気のギフトは?
お見舞いの時は、お見舞い品も一緒に持って行くと喜んでもらえます。とはいえ、お見舞い品によっては相手に迷惑をかけてしまうこともあるため注意が必要です。
お見舞いの際は、次のようなギフトを用意すると良いでしょう。
お花
病室を明るい雰囲気にできるお花は、お見舞い品の定番です。花の持ち込みを禁止している病院もあるため、事前に確認しておきましょう。
また、次のようなお花も入院見舞いには適していません。
・香りの強い花:ユリなど
・お葬式を想像させる花:キク
・死や苦を連想させる花:シクラメン、ツバキ
・血のイメージにつながる赤い花
・鉢植えの花
花瓶が必要になる花や、場所を取る大きな花など、手間がかかる花も、基本的には避けることをおすすめします。
日用品
入院中に必要になる日用品も、相手に喜ばれるお見舞い品です。例としては、パジャマやタオル、スリッパ、ハンカチ、靴下などが挙げられます。
ハンドクリームやボディクリーム、入浴剤などを贈るのも良いでしょう。
ただし、寝具は寝る時に使うアイテムなので、「寝付く」を想像して嫌がる方もいらっしゃいます。事前に確認しておくと丁寧です。
気晴らしになるもの
入院中はどうしても時間を持て余します。体に負担をかけずに気晴らしや暇つぶしをできるものを渡すのもおすすめです。
小説や漫画、雑誌、DVD、CDなどは、気軽に楽しむことができるお見舞い品になるはずです。
他にも、ゲームや塗り絵、クロスワードのように、自分が手を動かすものを用意するのも良いでしょう。
相手の状態や趣味などを参考に、楽しめるグッズを探してみてはいかがでしょうか。
食べ物
病院食が続くと、好きな食べ物や飲み物を楽しむこともできません。相手に食事制限がない場合に限りますが、食べ物を用意するのもおすすめです。
病院内で調理するのは難しいため、すぐに食べられるフルーツや個包装のお菓子などが適しています。
ただし、食べ物のお見舞いが禁止されている病院もある点に留意しましょう。
食べ物をお見舞い品として用意したい方は、相手が食事を摂れるか、食事制限がないかといった点も踏まえて、事前に確認しておくと安心です。
03.
お見舞いを渡す時のマナー
お見舞い品は、選び方だけでなく渡し方にも注意したいマナーがあります。入院している方にお見舞い品を渡す時は、以下の点に注意が必要です。
「のし」がないかけ紙を使う
お見舞いの品をかけ紙で包む際は、熨斗(のし)がないものを使うのがマナーです。病気やけがは「繰り返し起こって欲しくない」ことなので、水引は紅白の結び切りを使います。「繰り返し起こって欲しい」ことを意味する蝶結びの水引を使うのは厳禁です。
大きなけがや重篤な病気の場合は、水引がない無地のかけ紙でも問題ありません。
表書きは掛け紙の中央上に「御見舞」と、中央下に贈り主の名前を記載します。
予算は相手との関係性で決めよう
お見舞い品の予算は、相手との関係性によって決めるのが基本です。
一般的には、家族や親族なら1万円程度、友人なら5,000円程度、仕事関係の相手なら3,000円程度が相場とされています。
高額なものを贈ると、かえって相手に気を使わせてしまうことになるため注意が必要です。上記の数字を目安に、相手との関係性を踏まえて予算を考えましょう。
現金を渡す場合
療養中は何かとお金がかかるものです。お見舞い品ではなく、現金を渡すこともあるかもしれません。
現金を渡す場合も、お見舞い品と同様に「御見舞」と表書きをした封筒にお金を入れて相手に渡します。お金は肖像画が表側かつ上向きになるように入れます。
お見舞いで包む現金は、新札ではなく旧札を使うのがポイントです。新札は「あらかじめ用意していた」という意味を持つため、病気になるのを待っていたというイメージにつながってしまいます。
新札しかなかった時は、折り目をつけてから入れるなどの配慮を行いましょう。
予算はお見舞い品を贈る場合と同じ程度で問題ありませんが、死(4)や無(6)、苦(9)を連想させる数字は避けてください。
また、目上の人にお金を贈るのは失礼にあたるので注意が必要です。
04.
お見舞い品にお返しはいる?
お見舞いの品をもらった方は、もらった金額の3分の1程度を目安に、快気祝いとしてお返しをするのがマナーです。
快気祝いの商品は、石けんや食べ物といった「消え物」を返すようにしましょう。
また、快気祝いはあくまでも元気になったと相手に知らせるためのものです。入院中または退院直後に亡くなってしまった時は、お返しを用意する必要はありません。
快気祝いの詳細については、以下の記事で詳しくご紹介しているので、併せてご確認ください。
快気祝いの基本マナーと贈り物の選び方|おすすめギフト例
05.
相手に配慮してお見舞いすることが大切
病気やけがで入院している方は、入院生活や治療で気持ちが沈んでいることが考えられます。お見舞いの際は、相手に迷惑がかからないように、マナーを守ることが大切です。
また、お見舞い品も、ものによっては相手に迷惑をかけてしまうことが考えられます。
相手の状態や病院のルールを確認したうえで、喜んでもらえるお見舞いの品を選びましょう。
イオン「お見舞いの正しいマナーとおすすめギフトの選び方」は、イオングループのイオンショップがお届けいたします。
企業情報はこちら

