公開日:2025.9.30
更新日:2025.9.30
土用の丑の日とは? うなぎを食べる意味とおすすめ国産うなぎ
うなぎを食べる日として定着している「土用の丑の日(どようのうしのひ)」。しかし、なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのか、具体的に土用の丑の日はいつなのかといったことを知っている方は、あまり多くないかもしれません。
ここでは、土用の丑の日の由来やうなぎを食べる意味をご紹介します。
由来を知れば、より土用の丑の日を特別な気持ちで過ごせるでしょう。
01.
土用の丑の日の「土用」や「丑の日」って何?
土用の丑の日の「土用」は、季節の変わり目のことです。具体的には、立春・立夏・立秋・立冬の前にある18日ほどの期間のことを指します。
丑の日は、日にちを十二支で数えた時に、丑(うし)に当たる日のことです。ね・うし・とら・う……と順番に数えていくので、丑の日は12日周期で訪れます。
つまり、土用の丑の日とは、「季節の変わり目の期間中に訪れる丑の日」のことです。
土用の丑の日といえば夏の土用が特に有名ですが、実際には季節の変わり目の直前にある丑の日なので、年間に複数回あります。
・2026年の丑の日:1月27日、4月21日、5月3日、7月26日、10月30日
・2027年の丑の日:1月22日、2月3日、4月28日、7月21日、8月2日、10月25日、11月6日
土用は約18日、丑の日は12日周期なので、1回の土用に丑の日が2日あることもあり、2回目の丑の日は「二の丑」と呼ばれます。
02.
土用の丑の日にうなぎを食べる理由
日本でうなぎを食べる風習は、縄文時代頃にはあったそうです。日本最古の和歌集『万葉集』の記述からは、奈良時代頃には「夏バテにはうなぎが良い」とされていたこともうかがえます。
ではなぜ、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が定着したのでしょうか。
【理由1】ゲン担ぎ
日本では古くから、無病息災を願って丑の日に「う」のつく食べ物を食べるという風習がありました。梅干しやうどん、うりなどが丑の日の代表的な食べ物です。
その中でも、栄養が豊富で古くから夏バテ対策として食べられてきた「うなぎ」は、丑の日にぴったりな食べ物といえるでしょう。
【理由2】平賀源内説
天然うなぎの旬の時期は秋から冬頃です。そのため、夏はうなぎがあまり売れない季節でした。
江戸時代にとあるうなぎ屋が、蘭学者・平賀源内に「夏はうなぎが売れないから困る」と相談したところ、店頭に「本日、土用の丑の日」と書いた張り紙を出すように提案されます。
その張り紙をした結果、お店は大繁盛。多くのうなぎ屋がその張り紙をまねしたことから、土用の丑の日はうなぎを食べるという風習が広まったとされています。
【理由3】春木屋善兵衛
江戸時代のうなぎ屋「春木屋善兵衛」が由来という説もあります。
ある時、お屋敷から大量の蒲焼きの注文をいただいた春木屋善兵衛は、3日間に分けてうなぎを焼いて貯蔵しておきました。
その後見てみると、丑の日に作った蒲焼きだけ傷んでいなかったため、土用の丑の日にうなぎを食べるようになったとされています。
それ以来、春木屋では「土用丑の元祖」という看板を掲げていたそうです。
03.
関東と関西で異なるうなぎの焼き方
うなぎの蒲焼きの焼き方は、関東と関西で大きく異なります。焼き上がりや食感も変わるので、それぞれの違いを知っておくと、蒲焼きを選ぶ時の役に立つはずです。
関東
関東では、うなぎの頭を落として背開きにしてから、金串を打って白焼きします。背中側から開くのは、腹側を開くのが切腹に通じると嫌がられたためとされています。
その後、丁寧に蒸し上げて余分な脂を落としてから蒲焼きにするのが関東風です。
ふっくらした食感と、適度な脂を楽しめる蒲焼きに仕上がります。
関西
関西では、頭を落とさないまま腹開きにして、金串を打ったらそのまま蒲焼きにします。
蒸さずに焼くため、香ばしさとしっかりした食感を楽しめるのが関西風の特徴です。
関東風の蒲焼きとは異なり、食べごたえのある食感に仕上がります。
04.
土用の丑の日におすすめ! イオンショップのおすすめ国産うなぎ
イオンショップでは、ふっくらした食感と濃厚な旨みを堪能できる国産うなぎを使った商品を取り扱っています。
ここからは、土用の丑の日にもおすすめのうなぎの蒲焼きをご紹介します。
05.
うなぎを食べて暑い季節を元気に過ごそう
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は諸説ありますが、古くからの風習や工夫、健康への配慮などが見られるものです。由来を知れば、ただの「うなぎの日」ではなく、季節の節目を意識するきっかけにもなるでしょう、
今年の丑の日には、こだわりの国産うなぎを味わってみてはいかがでしょうか。
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