公開日:2025.12.17
更新日:2025.12.17
スイカの旬と選び方|甘いスイカの見分け方やおいしい食べ方のコツ
シャリシャリした歯ごたえと甘い果汁が魅力の「スイカ」。水分量が多いため、暑い季節の水分補給にもつながる果物です。
一方で、丸ごとのスイカは中身が見えないため、どれを選べば良いのかわかりにくいもの。切ってみたら思っていたよりも熟していなかったということもあるでしょう。
この記事では、甘いスイカの見分け方や品種ごとの特徴、最後までおいしく味わうための保存方法などを解説します。
01.
スイカの旬の時期
スイカの旬は、産地によって異なります。流通量が増えるのは7月から8月頃なので「夏の果物」というイメージが強いかもしれませんが、スイカは全国各地で栽培されているため、長期間にわたって流通しているのが特徴です。
桜前線などと同様に、南の気温が高い地域から収穫が始まり、月を追うごとに産地が北上していきます。
例えば、5月頃はスイカの一大産地である熊本県産が、6月頃には千葉県産のものが多く出回ります。
主なスイカの産地と旬の目安は、以下のとおりです。
・熊本県:5月頃
・長崎県:5~6月頃
・鳥取県:6~7月頃
・千葉県:5~7月頃
・新潟県:7月頃
・山形県:7~8月頃
02.
主なスイカの品種と特徴
スイカには多くの品種があり、それぞれ大きさや果肉の色などの特徴が異なります。
品種ごとの特徴を知っておけば、家庭用や贈答用で購入する際に、どれを選ぶか決めやすくなるでしょう。
代表的なスイカの品種と特徴は、以下のとおりです。
大玉品種
1玉あたり5kgほどの大きさがあり、家族で食べるのに適した品種です。シャリシャリとした食感としっかりした甘みが特徴で、スイカならではの味わいを楽しめます。
味わいと食感のバランスが良い「祭ばやし」や、全国各地で栽培されている「縞王(しまおう)」、鳥取県産のブランドスイカ「大栄スイカ」などが有名です。
小玉品種
大玉品種の半分以下のサイズで、少人数でも食べやすいのが魅力です。冷蔵庫にそのまま入れられるので、保存の手間がかかりにくい点もメリットとして挙げられます。
大玉のようなシャリシャリ感と甘みを楽しめる「ひとりじめ」や、種ごと食べられる「ピノガール」、シャリシャリ食感が魅力の「姫甘泉(ひめかんせん)」などが代表的です。
見た目がユニークな品種も
大玉や小玉といったサイズ違いだけでなく、見た目や味わいが特徴的な品種もあります。
【果肉が黄色いスイカ(クリームスイカ)】
一般的なスイカと異なり、果肉が黄色いスイカです。外見は果肉が赤いスイカと変わりません。歯ざわりの良さとさっぱりした甘みが特徴です。
上品な甘さを持つ「金色羅皇(こんじきらおう)」や、甘みが強い「ゴールデンジャック」などの種類があります。
【黒スイカ】
果皮が黒色で、縞模様のほとんどないスイカもあります。ジューシーな味わいの「でんすけすいか」や、日持ちしやすい「黒美人」などが代表的な黒スイカです。
ユニークなものでは、四角い形のスイカも栽培されています。食用には適さないものの、観賞用として人気です。
03.
スイカの食べ頃の見分け方
カットされていない「丸ごとの玉」は、そのままでは食べ頃がわかりにくいかもしれません。スイカの食べ頃は、次の4点を確認すると見分けやすくなります。
縞模様
皮にツヤがあり、縞模様がはっきりしているものは新鮮でおいしいとされています。緑色の部分と黒色の部分がくっきりと分かれているものを選びましょう。
新鮮なものは黒い部分が盛り上がって見えます。手に持って確かめられる場合は、手触りがぼこぼこしているか調べてみるのもおすすめです。
また、形がいびつなものは成長に偏りがある可能性があるため、できるだけ全体のバランスが整っているものを選ぶこともポイントです。
形やサイズが同じ場合は、重みを感じるものほど水分量が多く、甘みも強い傾向にあります。
ツルの状態
ツルの状態も、収穫からの経過時間や熟度の目安になります。
ツルの付け根がへこんでいて、周囲が盛り上がっているのが熟したスイカです。
また、収穫から時間が過ぎるとツルが茶色く変色したり、乾燥したりします。ツルがついている場合は、緑色でみずみずしい見た目のものを選びましょう。
叩いた時の音
手で触れることができる場合は、軽くスイカを叩いてみると良いでしょう。完熟して中身が詰まっているスイカは、叩いてみると「ポンポン」という音がします。
反対に、未熟なスイカは「パンパン」または「コツコツ」という硬い音が、熟しすぎたスイカは「ボンボン」と鈍い音がする傾向にあります。
ただし、スイカの品質に悪影響を及ぼす恐れがあるので、売り場に並んでいるもので試す際は注意してください。
へそ(花落ち)の大きさ
ツルの反対側にあるへそ(花落ち)の大きさも確認しておきましょう。へそが適度に大きいものはよく熟しており食べ頃です。
大きすぎるものは熟しすぎの可能性があるため、早めに食べきると良いでしょう。
反対に、へそが小さいものは身がしまっていて日持ちしやすい傾向にあります。
04.
スイカのおいしさを保つ保存のコツ
スイカのおいしさを保つには、保存方法にも注意しなければいけません。おいしさを保つためのコツを、丸ごと保存する場合と、カット済みの場合で分けてご紹介します。
丸ごとは常温保存が基本
スイカは低温に弱く、冷蔵庫に入れて保存すると低温障害を起こして風味が悪くなることがあります。そのまま丸ごとのスイカは、常温保存するのが基本です。
風通しが良く直射日光の当たらない冷暗所で保存しましょう。どうしても冷蔵庫に入れたい場合は、新聞紙などで包んでおくと、冷気が直接当たるのを防げます。
常温保存の場合、保存期間の目安は1週間ほどです。
ただし、スイカは収穫すると成長が止まるため、メロンのように追熟しません。気温が高く食べ物が傷みやすい時期に旬を迎える果物なので、早めに食べきることをおすすめします。
カットスイカは冷蔵保存を
一度カットしたスイカは、常温ではなく冷蔵庫で保存します。断面が空気に触れると劣化が進むため、切り口をしっかりとラップで包むのがポイントです。
放置しすぎると水分が抜けて食感が悪くなったり、風味が落ちたりするため、数日以内に食べきるように心がけましょう。
そのまま食べないなら冷凍保存もおすすめ
スイカを長期間保存したい時は、冷凍保存すると良いでしょう。適当な大きさにカットしてから、小分けにしてラップで包んで冷凍庫に入れることで、1カ月ほど保存できます。
ただし、一度冷凍したスイカは生のものに比べると食感や味わいが落ちてしまいます。
半解凍のままシャーベットのように食べたり、スムージーの材料にしたりするのがおすすめです。
05.
スイカのおいしい食べ方のコツ
スイカを購入したり、いただいたりしたら、少しでもおいしく食べたいもの。スイカをよりおいしく食べるためのコツを、2つご紹介します。
いずれも簡単にできるコツなので、ぜひお試しください。
冷やし過ぎに注意
スイカを冷やしすぎると、甘みを感じにくくなってしまいます。スイカは長時間冷やすのではなく、食べる直前に冷蔵庫に移して冷やすのがおすすめです。
1~2時間ほどを目安に冷やしておくと、甘く冷たいスイカを楽しめます。
冷やしすぎてしまった時は、常温で少し置いてから食べるか、塩を一つまみまぶして食べると、甘みを感じやすくなります。
おいしい切り方のコツ
切り方も、スイカのおいしさを左右するポイントです。基本的に、スイカは真ん中に近い場所ほど甘く、皮に近い場所ほどさっぱりとした風味になります。
そのため、切る際は真ん中部分が均等になるようにカットすることを心がけましょう。
また、スイカの種は縞模様の方向に並んでいる傾向にあります。縞模様に対して垂直方向に包丁を入れて半分にしたら、種の位置を目安に放射状にスイカをカットしていくと、甘い部分を均等にカットできます。
断面に種が集まっているので、種を簡単に取り除くことが可能です。
06.
旬のスイカをおいしく味わい尽くそう
真夏の食べ物というイメージが強いスイカですが、全国各地の産地のリレーによって、長い期間楽しめる果物です。
有名な大玉だけでなく、少人数でも食べやすい小玉やすっきりした甘さの黄色いスイカなど、複数の品種を食べ比べて楽しむこともできます。
ご紹介した見分け方や保存方法、食べ方を参考に、おいしいスイカをお楽しみください。
イオン「スイカの旬と選び方|甘いスイカの見分け方やおいしい食べ方のコツ」は、イオングループのイオンショップがお届けいたします。
企業情報はこちら

