公開日：2025.08.13
更新日：2025.08.13
結婚祝いの相場はいくら？ 友人・同僚・親族など贈る相手別に徹底解説
結婚祝いは、新郎新婦の新たな暮らしの始まりを祝う大切な贈り物です。金銭（ご祝儀）を渡すのが一般的ですが、プレゼントや品物を贈ることもあります。
結婚祝いを用意するときに悩みやすいのが、「いくら包めば良いのか」という点です。
この記事では、相手との関係性に応じた結婚祝いの相場と、結婚祝いにまつわる基本のマナーをご紹介します。
01.
【贈る相手別】結婚祝いの相場は？ 相手との関係性がポイント
結婚祝い（ご祝儀）の相場は「披露宴の食事代+お祝いの気持ち」を基に考えるのが基本です。ただし、相手との関係や贈る側の年齢、結婚式に参列するかどうかなどによって、具体的な金額は変わります。
贈る相手別に、ご祝儀の相場の目安をご紹介します。
また、ご祝儀とは別にプレゼントも渡すときは、ご祝儀とプレゼント代の合計が相場程度になるように調整しても問題ありません。
友人
友人の結婚祝いのご祝儀の相場は3万円ほどです。親しい友人なら5万円、付き合いが浅い友人なら1万円といった形で、関係性によって金額を変えると良いでしょう。
相手から結婚祝いを受け取ったことがある場合は、それと同じくらいの結婚祝いを渡すのがマナーです。
会社や取引先の人
会社の同僚や上司、部下、取引先の方への結婚祝いの相場は3万円ほどです。日頃お世話になっている上司や、親しくしている同僚、自分の直属の部下の場合は、気持ちを込めて多めに包むのも良いでしょう。
関係者連名で結婚祝いを渡す場合は、合算して3～5万円程度になるように個人の金額を調整することをおすすめします。
また、取引先の結婚式では、会社名義で結婚祝いを贈る可能性があります。会社で渡し方や金額などが規定されていることもあるため、事前に確認を取っておくと安心です。
兄弟姉妹
自分の兄弟または姉妹に結婚祝いを贈る場合は、贈る側の年齢によって相場が変わります。
贈る側が20代なら、ご祝儀は5万円が目安です。贈る側が30代を超えているときは、10万円ほどが目安になります。
兄弟姉妹が複数人いるときは、事前に話し合って金額を合わせておきましょう。
贈る側が社会人になりたてだったり、学生だったりする場合は、無理に相場に合わせる必要はありません。学生の方は両親が一緒に渡すこともあるため、両親に聞いておくことをおすすめします。
息子娘
一般的には、息子や娘への結婚祝いは10～30万円ほどが相場とされていますが、具体的な金額は家庭の考え方次第です。
例えば、結婚式や新生活の費用を結婚祝いに当てる場合は、相場以上に多くの結婚祝いを渡すことになることも考えられます。
結婚祝いに明確なルールはないため、家庭状況を踏まえて結婚祝いの金額を決めましょう。
親戚
いとこやおい、めいといった親戚への結婚祝いも、贈る側の年齢や関係性によって異なります。
贈る側が新郎新婦よりも若いときや20代の場合は、3万円～5万円が相場です。親しい場合は5万円以上包んでも問題ありません。
他に兄弟姉妹やいとこがいるときは、事前に相談して金額をすり合わせておくとスムーズです。
贈る側が30代を超えているときも、3万円～5万円程度が相場ですが、あまり縁がない親戚でも3万円は包むようにしましょう。
特に親しくしているおい・めいには10万円程度包んであげるのも良いでしょう。
参列しないときは相場の3分の1が目安
結婚式で渡すご祝儀には、披露宴での食事や引き出物の費用も含まれています。
そのため、結婚式や披露宴に参加しないのであれば、結婚祝いの費用は少し抑えるのが基本です。
具体的には、相場の半額から3分の1程度を目安にすると良いでしょう。結婚式や披露宴を行わない方への結婚祝いも、相場の半分から3分の1程度で問題ありません。
ただし、出席予定だったものの急に欠席することになった場合は、キャンセル料などを新郎新婦側が負担している可能性があります。
お詫びも兼ねて、少し多めに結婚祝いを包むと丁寧です。
02.
結婚祝いの渡し方のマナー
結婚祝いとして現金を渡すときは、相場に加えて渡し方のマナーも覚えておく必要があります。マナーを守って、相手にお祝いの気持ちをしっかりと伝えましょう。
お祝い金は奇数にする
結婚祝いとして渡す現金は、奇数にするのがマナーです。偶数は2で割り切れるため、縁起が悪いとされています。
2万円や8万円といった、割り切れる金額を包みたいときは、1万円札を5千円札に変えて枚数を調整する、半分を現金で渡して残りをプレゼントで渡すなどの工夫を行いましょう。
また、「苦」を連想させる「9」や、「死」のイメージにつながる「4」は縁起が悪いと気にされるかもしれないため、避けることをおすすめします。
現金はご祝儀袋に入れる
新札を用意して、正しい向きでご祝儀袋に入れるのもマナーです。
新札は、銀行の窓口や両替機で両替できるので、あらかじめ用意しておきましょう。
お札は、顔が印刷されている側が表を向くように中袋に入れます。顔が上になるように入れて、袋を開いたときに顔がすぐ見られるようにしましょう。
使用するご祝儀袋の選び方にも注意が必要です。
結婚は繰り返す必要がない祝い事なので、紅白で結び目がほどけない「結び切り」や「あわじ結び」の水引を使います。
表書きには「寿」や「御結婚御祝」「御祝」などと記載してください。
また、ご祝儀袋をそのままカバンやポケットに入れるのもマナー違反です。ふくさに包んで、汚れないように持ち運びましょう。
03.
プレゼントを贈る場合のマナー
結婚祝いとして、現金以外のプレゼントを贈ることも考えられます。結婚祝いにプレゼントを贈るときも、以下のマナーに気をつけましょう。
相手の好みのものを選ぼう
大前提として、結婚祝いのプレゼントは相手の好みに合ったものを選ぶことが大切です。事前に、相手の趣味や欲しがっているものを探っておきましょう。
親しい友人や兄弟なら、直接聞いてみるのも良いかもしれません。
プレゼントが決まらないときは、新生活の役に立つ実用的なアイテムや、夫婦で使えるペアアイテム、自分では買わないようなアイテムなどの中から、候補を探してみてはいかがでしょうか。
プレゼントを贈る際も、ご祝儀と同様に結び切りかあわじ結びの水引がついたのし紙をかけておくと丁寧です。
別れを連想させる品物は避ける
結婚祝いのプレゼントとして、別れや不幸を連想させるものを贈るのは避けましょう。別れを連想させるプレゼントの例としては、以下が挙げられます。
・刃物：ものを切るため「縁切り」を連想させる
・ハンカチ：漢字だと「手巾」となり、手切れや別れを連想させる
・くし：読みから「苦（ク）」と「死（シ）」を連想させる
ただし、結婚祝いのプレゼントに対する考え方は、人によって異なります。例えば、グラスなどの割れ物は、古くは「落とすと割れるため縁起が悪い」とされてきましたが、近年は定番の結婚祝いになっています。
結婚祝いで大切なのは、相手が喜ぶものを渡すことです。相手が欲しがっているのであれば、上記の品物をプレゼントしても問題ありません。
渡すタイミングにも注意
プレゼントを渡す時期にも注意が必要です。ご祝儀は基本的に結婚式当日に渡しますが、プレゼントを持参するのはマナー違反になります。
結婚式の1週間ほど前には、相手に届くように手配しておきましょう。
渡す方法は、手渡しでも郵送でも問題ありませんが、事前の連絡がない郵送は相手に迷惑がかかる可能性があります。
事前に電話やメールで相手の都合を確認したり、プレゼントにメッセージを添えたり、のし紙をかけたりして、相手に配慮することも大切です。
04.
相場は参考までに！ 気持ちの伝わる結婚祝いを渡そう
結婚祝いは、贈る相手との関係や立場に応じて金額を考えることが大切です。一律のルールがあるわけではありませんが、マナーを押さえつつ、おめでとうの気持ちを伝えられるようになりましょう。
また、現金だけでなく結婚祝いのプレゼントを贈ることもできます。その際は、相手に不快感を与えない品物を選ぶことがポイントです。
ご紹介した内容を参考に、喜んでもらえる結婚祝いを用意しましょう。
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