公開日:2025.11.27
更新日:2025.11.27
ワイン選びを楽しむために! 知っておきたい色や産地の基礎知識
ワインは多様な楽しみ方ができる一方で、どれを選べば良いのかわかりにくいもの。色の違いはもちろん、産地や品種などの情報量が多く、何がどのように違うのか悩んでしまうかもしれません。
ここでは、ワイン選びに役立つ、ワインの種類ごとの違いや特徴をご紹介します。
01.
ワインの色合い別の違い
ワインは、色合いから赤ワイン・白ワイン・ロゼワインの3種類に大きく分けられます。
それぞれの違いを知れば、料理に合わせてワインを楽しみやすくなります。
赤ワイン
主に黒ブドウを使用して造られるのが赤ワインです。果皮や種も含めてブドウを発酵させることで、赤ワインの色合いや渋みが生まれます。
カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ピノ・ノワール、シラー、テンプラニーリョ、サンジョヴェーゼといった品種が赤ワイン用のブドウとして広く知られています。
品種や熟成期間で味わいが異なる点も、赤ワインの特徴です。風味が強いものは「フルボディ」、飲み口が軽やかなものは「ライトボディ」、中間のものは「ミディアムボディ」と呼ばれます。
冷やしすぎると渋みが強く感じられるため、飲む直前に軽く冷やす程度にすると良いでしょう。
白ワイン
白ワインは白ブドウの果汁だけを使って造ります。穏やかな渋みと芳醇な果実の風味が特徴です。
代表的な白ワイン用のブドウ品種としては、シャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、リースリングなどが挙げられます。
温度を冷やした方がすっきりとした味わいを楽しみやすくなります。
ロゼワイン
フランス語で「バラ」を意味する名前のとおり、美しいピンク色をしているワインです。黒ブドウを使用する製法が多いですが、黒ブドウと白ブドウを合わせて製造することもあります。
白ワインのフルーティーさと赤ワインの渋みやコクを兼ね備えていて、幅広い料理に合わせやすいワインです。
また、その見た目から甘口ワインとイメージされがちですが、すっきりとした飲み口の辛口ワインが主流となっています。
02.
製造方法による違い
製造方法による違いもあります。代表的なワインの製造方法は、以下のとおりです。
スティルワイン
スティルワインは、炭酸ガスを含まない状態で製品化したもので、一般的な赤ワインや白ワインが該当します。
世界中で生産・消費されているワインの多くは、このスティルワインです。
スパークリングワイン
スパークリングワインは、炭酸ガスを含んだ発泡性のワインです。華やかな香りや見た目から、パーティーなどで乾杯用に使われるケースも多く見られます。
味わいの幅が広く、好みに合わせやすい点が魅力です。
代表的な銘柄としては、フランスのシャンパーニュ地方で造られる「シャンパン(シャンパーニュ)」や、イタリアの「プロセッコ」、スペインの「カヴァ」などが挙げられます。
フォーティファイドワイン
醸造工程で、ブランデーなどのアルコール度数の高い蒸留酒を加えて、アルコール度数を高めたワインです。
コクがあり、濃厚な味わいを楽しめます。辛口は食前酒として、甘口は食後のデザートワインとして飲むことが一般的です。
ポルトガルの「ポート」や「マデイラ」、スペインの「シェリー」の3つが広く知られています。
フレーバードワイン
ハーブや果実、スパイスなどを加えたワインがフレーバードワインです。甘口のものが多く、普通のワインが苦手な方でもおいしく飲むことができるでしょう。
種類によっては、カクテルや水割りなどにしても楽しめます。
「ベルモット」や「サングリア」が有名です。
03.
代表的なワインの産地とその特徴
ワインの味わいや香りには、産地も大きく影響しています。産地ごとに特徴があるため、主なワインの産地を知っておくと、ワイン選びに役立つでしょう。
日本で見かけることが多い主なワインの産地や、それぞれの特徴は、以下のとおりです。
フランス
フランスは、世界的なワインの生産地です。地域ごとの土壌や気候に合わせて、さまざまなワインが造られています。
特に、多様な味わいのワインが造られているブルゴーニュ地方や、どっしりした味わいの銘柄が多いボルドー地方が有名です。
他にも、シャンパンで有名なシャンパーニュ地方や、多種多様なワイン造りを行っているロワール地方なども広く知られています。
イタリア
地中海に面し、温暖で雨が少ないイタリアも、フランスと並ぶワイン大国です。イタリアは国土が南北に広く、地域によって気候が異なることから、フランスワイン以上に多様性に富んでいます。
トスカーナ州やピエモンテ州、ヴェネト州で作られるワインは特に有名です。
フランスワインに比べるとカジュアルなイメージが強いイタリアワインですが、高級ワインも根強い人気があります。
スペイン
フランスやイタリアに次ぐワイン生産地。温暖な気候を生かした、豊かな風味のワインが特徴です。
一般的なワインだけでなく、スパークリングワインのカヴァや、フォーティファイドワインのシェリーといった銘柄も高い知名度を誇ります。
ドイツ
ドイツでは辛口から甘口まで幅広いワインが造られていますが、生産の多くを白ワインが占めています。
モーゼル地方やラインヘッセン地方、バーデン地方などが有名な産地です。
アメリカ
アメリカも、世界的なワインの生産地として有名です。ブドウの味わいをしっかりと感じられるカリフォルニアワインが有名ですが、その他の州でもワイン造りが行われています。
栽培されているブドウの品種数も多く、リーズナブルなテーブルワインから高級ワインまで、幅広いワインを楽しめます。
チリ
フランス産のワインと並んで、日本に多く輸入されているのがチリ産のワインです。フルーティーな味わいと適度な酸味を持ちながら、コストパフォーマンスに優れるワインを生んでいます。
そのコストパフォーマンスの良さから、日常的に飲むワインとして人気です。
オーストラリア
ワイン生産量で常に世界トップクラスに立ち続けているワイン生産地です。広大な面積を生かして、多様なワイン造りを行っています。
果実味をしっかりと感じられながらもリーズナブルなワインが多く、ワイン初心者にもおすすめです。
日本
日本産のワインも、近年は品質が向上しており評価されています。甲州などの日本固有の品種を使ったワインはもちろん、シャルドネやメルローといったワイン専用のブドウ品種を使ったワインも増えています。
日本食に合わせやすい味わいのワインが多いです。
山梨県や長野県、山形県などが主な産地ですが、日本全国でワイン造りが行われています。
04.
覚えておきたいブドウの品種
ワインの味わいは、使用するブドウの品種によっても左右されるもの。代表的なブドウ品種も知っておくと、飲む前から味わいが想像しやすくなります。
覚えておきたい赤ワインと白ワインの代表的な品種は、以下のとおりです。
赤ワイン用ブドウの品種
赤ワイン用の主なブドウ品種としては、以下の品種が挙げられます。
【カベルネ・ソーヴィニョン】
赤ワイン用ブドウの代表的な品種で、フランスのボルドー地方をはじめ、世界各国で生産されています。芳醇な香りとバランスの取れた味わいが特徴です。
【メルロー】
フランスのボルドー地方やアメリカ、イタリアなどで生産されている品種です。まろやかでフルーティーな味わいが特徴ですが、栽培された地域によって味わいは若干変わります。
【ピノ・ノワール】
穏やかな渋みとフルーティーな香りを持ち、滑らかなワインに仕上がります。フランスのブルゴーニュ地方が代表的な生産地です。高級ワインにも使われています。
【シラー】
果実味とスパイスのような風味が特徴の品種です。オーストラリアではシラーズと呼ばれます。生産国によって品種名の記載が変わる点に注意が必要です。
白ワイン用ブドウの品種
白ワイン用の主なブドウ品種としては、以下が挙げられます。
【シャルドネ】
世界各国で生産されている白ワイン用の品種です。バランスが良く癖が少ない味わいに仕上がります。香りの良さから、シャンパンのブレンドに使われることもあります。
【ソーヴィニヨン・ブラン】
シャルドネと同様に、世界各国で生産されている白ワイン用ブドウの代表品種です。強い酸味と特有の香りを持ちます。生産地によって味わいが変わる点も特徴です。
05.
お気に入りのワインを見つけよう
ワインは、色や産地、ブドウの品種によって味わいが大きく変わります。赤・白・ロゼの違いなどに加えて、産地や品種の特徴を覚えておくと、飲む前から味の印象をイメージできるのも面白いところ。
難しく考えず、気になる一本を試してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
イオン「ワイン選びを楽しむために! 知っておきたい色や産地の基礎知識」は、イオングループのイオンショップがお届けいたします。
企業情報はこちら

